人物のスナップに必要な要素 - 動感とは? –

スナップで大切なのは光の使い方だけで良いのか?
そんなはずはありません!
光の使い方は要素の一つなので、当然それ以外にスナップに必要な要素も沢山あるのです。

実は日本でスポーツ系の写真家を10年ほどやってたのだけれど、イタリアへ渡る直前まではAFLOという会社に所属しいて、オリンピックやサッカーW杯などの国際大会に行くたびに様々な国々で、スポーツ以外の街スナップなんかをよく撮影していたので、いつしかスナップ写真が自身のライフ写真のテーマになっていました。
私のスナップ撮影方法はスポーツ撮影のようにスピード重視で、ドンドン移動しながらガシガシ撮影。
だから1日2万歩なんて当たり前で、毎日クタクタでせっかく観たミュージカル「レ・ミゼラブル」で1幕の大半を寝落ちする始末。(( _ _ ))..zzzZZ
(2幕は目覚めてしっかり観れたけど。。。)

そんなこんなでスナップ写真には並々ならぬ思いがあるのです!!

2016年1月に銀座のソニービル(現在は銀座ソニーパーク)にてニューヨークをスナップした写真展『New² York』は2フロアを使った展示で、約150点の作品を展示したのだけれど、写真展にするために撮影が終わるまで2年かかりましたが、実際の撮影期間はトータルで10日間(1年に5日間づつ)と短かったけど、凝縮して撮影した枚数は約2,000枚。
もしかすると撮影枚数が少ないんじゃない?って思ってます?
重要なのは量よりも質だから、写真展の構成を考えながら撮影をすれば2,000枚は十分な枚数なんですよ。

テーマを持って撮影に臨むのが肝心

イタリアに住んでいた頃に旅行誌などで色々な場所を撮影して回っていたので、頭の中に構成がドンドン浮かんでくるので、ニューヨークの時は最初の1年目にとにかく歩き回って目につく限りマンハッタンやブルックリンの色々な場所を撮影して、2年目は今まで撮影したものに何が足りないのか?必要な要素は何か?更に撮り増したい場所は何処か?をという事を考えて、撮影するといった感じでした。
沢山のシーンが欲しいから、滞在中はほぼ毎朝夜明け前からマンハッタンを望めるブルックリンブリッジ近くで撮影を始め、夜の街並みも撮影していました。
毎日同じ朝にはならないし、同じ夜もないからスナップ写真を撮るのって体力勝負!実はとても大変なんです!
(長くなるので、この辺の話しはまた改めて詳しく書きます。)

動感を持たせる

話が逸れちゃったから戻しますね。
タイトルで書いている「動感」っていうのは自分が動きながら撮影する事!!っていうのは冗談で、被写体に動いてもらい撮影する事。
当然ただ動く被写体を普通に静止画の様な感じで写しても意味はないから、動きが感じるように写さないとね。
動感を持たせる撮影方法は、スポーツ撮影をしていた時によく使っていた手なんだけれど、ファッション・スナップの場合は何処をどう歩いてもらうかなどちゃんと打ち合わせてイメージを持たせる事が必要で、具体的になればなるほど撮影がしやすくなるから人物でのスナップを考えている人は動感を取り入れる事を試して欲しい。

少し足がブレるくらいに写す事で動感が生まれる。
これが生きているスナップだ!

ここで注意するべき点は顔はブラさない事。
その方が被写体が浮き出てくるし、差し込む光が無い時などはこの方法が役立つので覚えておくと便利ですよ。

Via Montenapoleone Milano

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